天将奔烈

日々の記録や学習内容を書いていきます

「ビジネスマンの国語力」が身につく本のメモ書き

久しぶりの投稿です。

2021年は中々読書量が増えなかった事もあり、お正月休みの期間に本を一気に読もうと決めました。

その中の一冊を読了したので、本にマーカーを引いた点を中心にここに自分用のメモ書きをしていこうと思います。

「ビジネスマンの国語力」が身につく本

国語力とは?

国語力というのは、自分の伝えたいイメージや相手の話している内容を整理して「発信」「受信」する力の事であり、整理というのは言葉を変えると「筋道を整えること」となる。

では、言葉・文章の筋道を整えるために必要な能力とは何か?の答えが論理的思考力。つまり国語力=論理的思考力である

論理的思考力を身につけるには?

以下の3つの力を養えばOK

言い換える力

言い換える力とはバラバラに見えるものの中に共通点を見つけ出し、整理する力。

つまり「抽象化」する力と「具体化」する力の事である。

くらべる力

くらべる力とはバラバラに見えるものの中に対比関係を見つけ出し、整理する力。

「対比関係」を整理する力。

たどる力

たどる力とはバラバラに見えるものの中に結びつきを見つけ出し、整理する力。

「因果関係」を整理する力。

言い換える力を身につけるための練習方法

言い換える力=「抽象化」する力と「具体化」する力を身につける練習法

「つまり」と「たとえば」で物事を抽象化←→具体化してみる事でできる。

抽象化 猫・犬・うさぎ つまり 小動物

具体化 小動物 たとえば 猫・犬・うさぎ

つまりを使うときの注意点

つまり=詰まりという認識を持つこと

つまりという言葉を用いる時に「だから」と混同してしまったり、詰まりにならずに延々と続いていくような使い方はNG。

「A つまり B」のとき、「A = B」である。

「A つまり B」のとき、Aは具体でBは抽象である

という関係を意識する。

階層を細分化していく事が効果的

猫・犬・うさぎ つまり 小動物 つまり 動物

動物 たとえば 小動物 たとえば 猫・犬・うさぎ

比喩を用いて練習する

比喩の代表格である「ことわざ」を用いて練習する

猿も木から落ちる(具体) → 名人でも失敗する(抽象) → イチローでも三振する(具体)みたいに言い換えてみる。

コツはパーツごとに言い換えてみる事で、

猿も → 名人でも → イチローでも

木から落ちる → 失敗する → 三振する

のように行う。

比べる力を身につけるための練習方法

「それに対して」と「一方」で物事を比較してみる。

「それに対して」は正反対の対比に用いる

例えば「白には善のイメージがある。それに対して黒には悪のイメージがある。」

「一方」は結びつきが若干弱い場合に用いる

例えば「北 一方 東」のように使う。

これを「北 それに対して 東」と例えると正反対になっていないため、ややおかしな表現に感じる。

対比の基本は対義語を用いる

明るい ←→ 暗い

暑い ←→ 寒い

善 ←→ 悪

共通の観点を意識する

「こっちのボールは黒い それに対してこっちのボールは小さい」みたいに「色」と「大きさ」を比べたりしてしまう事がないように意識する。

「こっちのボールは黒い それに対してこっちのボールは白い」のように共通の観点で対比を行うように心がける。

たどる力を身につけるための練習方法

「だから」と「なぜなら」を用いて原因と結果をたどる

「A だから B」のとき、「B なぜなら A」

バスが遅れた(原因) だから 遅刻した(結果)

遅刻した(結果) なぜなら バスが遅れたからだ(原因)

因果関係をジャンプして表現しないようにする

何かの理由を考える時には「結果に直結した原因」「結論の直前の理由」をとらえるようにする。

「遅刻した なぜなら 昨夜遅くまで残業したから」 というのは因果関係をジャンプしてしまっている

詳細にたどらないと相手には上手く伝わらない

昨夜遅くまで残業した ←(だから・なぜなら)→ 就寝が遅くなった ←→ 寝坊した ←→ 遅刻した

このような場合は、「遅刻した なぜなら 寝坊した」とするべきである。

効果的に3つの力を高める方法

どんな練習法でも同じ「アウトプット」を重視する事

読むよりも書く 聞くよりも話す

とにかくアウトプットをしていくことで効果的に3つの力を高めていける。

ここまででざっと読書した際にマーカーを引いた部分をまとめてみました。

本当はもっとマーカー引いてる箇所があったり書くべきポイントもあったりしますが、めちゃくちゃ長くなってしまうため割愛しました。

この手の本は難しい表現が多くて読んでも理解しづらいものが多いが、本書はわかりすい表現が多く個人的には良書でした。 繰り返し読んでしっかりと見に付けていければと思います。